CFDとFXってどんなもの?

金融資産の保有経験者が増えている

外貨預金、株式、債券(国債・公社債など)、投資信託、CFD、FXETF、REITなどの『金融資産を保有したことがある』という割合は、毎年増えています。
投資信託に関するアンケート調査(2019年)一般社団法人投資信託協会によると2017年35.7%→2018年35.9%→2019年49.8%となっており、昨年さらにコロナウイルスの影響により証券会社の新規口座開設数が増加している報道が多くされていましたから、50%を大きく上回ってきたことが予想されます。

CFDとFXって何?

外貨預金とか株式とか債券などは、どういうものかはメジャーだと思うので多くの方がイメージは出来ると思いますが、CFDはご存じない方も多いのではないでしょうか?

CFDというのは、「Contract for Difference」の略で、「差金決済取引」というもので、
価格変動による差額によって利益(もしくは損失)を出していく取引ということです。

CFDは、金や銀、原油、小麦などの先物や、ETF、日経平均、ニューヨークダウ、S&P500、株式特定銘柄など、様々なものを取引することが可能です。

通常株式取引は、
平日9:00~11:30(前場)と12:30~15:00(後場)の間で、
限られた時間しか取引が出来ませんが、CFDは時間外取引として、ほぼ24時間取引が可能です。

その中で、為替取引だけは独立していて、FXと呼ばれています
(Foreign eXchange=外国為替の略から来ています)

CFDもFXも、いずれも証拠金取引(しょうこきんとりひき)という方式を取っています。

証拠金取引とは?

証拠金取引(しょうこきんとりひき)とは、
預託金を担保にして、預託金よりも大きな取引が行える制度です。
よく分からないですよね(笑)。こういうことです↓

通常取引を行う際、持っている資産以上の取引は出来ません。
例えば、外貨預金をしようと思って為替レートが1(米)ドル100円の時、1万米ドルを預金するためには100万円が必要です。一方、国内のFX業者で1万米ドル分購入しようとすると、25倍のレバレッジがかけられるため、25分の1の証拠金を預ければ購入出来ます。なので、100万円の25分の1は4万円なので、4万円で1万米ドルが買えることになります

FX口座に100万円入金して、
1万米ドルを購入する(ポジションを持つ)と、4万円必要証拠金として預けられ、余裕資金として残り96万円となります。この状態ではレバレッジ自体は1倍となり、外貨預金とほぼ変わりません。外貨預金と同じように、為替が1円、円高になる度に資産はマイナス1万円となり、余裕資金96万円あるので、為替が96円下がっても大丈夫だということになります。(円高になれば必要証拠金も少なくなります)

しかし、10万米ドルを購入(買いポジション)すると、40万円の必要証拠金が預け入れられ、余裕資金が60万円となります。

(40万円×25倍=1000万円
1000万円/入金されている100万円=レバレッジ10倍です)

為替が1円、円高になる度にマイナス10万円となるため、
6円下がったら、余裕資金が底をつき、強制ロスカット(強制的な損失確定)され、必要証拠金は解放されるので、手持ちは40万円になってしまいます。
(強制ロスカットされる規定やタイミングは業者によって異なります)
逆に、6円上がれば60万円プラスとなるため、そこで決済すれば、口座の金額は160万円になっているということです。

このように、レバレッジをかけることで、資産の増加スピード(減少スピード)を変えることができます。これだけを見れば、ギャンブルという感じですが、それはレバレッジが高すぎるからです。慣れるまでレバレッジは1~3倍の範囲に収まるように取引し、理解度に応じて少しずつレバレッジを上げていくようにすれば必ずしも危ないものではありません。

次回、外貨預金をするならFXでやると良いということについて記載したいと思います。

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