お金の勉強をするなら金利を理解しよう!

ハイセルです。
久しぶりの金融経済カテゴリーです。
資産形成をする上で金利の知識は切っても切り離せない重要な項目です。
例えば30歳の方が60歳まで30年間毎月1万円を積み立てをして
現在の銀行普通預金金利0.001%で積立したとすると
360万円の積立で⇒3,600,286円(税金は考慮していません)
(なんと30年で286円しか増えていません)
1%の金利(複利)が付いたとすると
360万円の積立で⇒4,193,100円となります。
3%なら5,787,336円
5%なら8,155,008円
10%なら20,643,040円
金利の力と複利で増えていく力は大きいですね。
何年か前に老後2千万円問題と称し、老後には2千万円不足するとして話題になりましたが、10%の運用が出来れば、30年月々1万円積立するだけで達成するわけです。大騒ぎするほどのことではないように感じませんか?アメリカ株式や全世界株式に投じていくと年平均5~8%程度のリターンを期待できるかと思います。なので積立NISAやiDeCoなどの運用を税金優遇するから、ちゃんと運用しましょう!ということが伝わっていれば良かったのですが、関係者が叩かれて終わってしまいましたね(笑)
(;^ω^)
低金利の時代ですが、しっかりと投資や経済の勉強をして自分で運用する分には、適正なレバレッジを取り、少ない手数料を選べば、年10%の運用はそんなに難しくないはずです。
誰かを頼って高い手数料を払うから、利回りが低くなってしまいます。
あまり勉強せずに手軽に長期運用をするのだとしたら積立NISAを楽天などのネット証券口座で運用するといいと思います。しかし、本気で自分で運用をしたいと思っているなら、金利の知識を身に付けておきましょう!
金利は自分の資産を単純に増やしてくれる数字だけではなく、様々なことに影響を及ぼし、自分で投資を行っていく際には、今後を見通す重要な判断材料となります。直接投資ではないところでも、住宅ローンを組む際に、固定金利や変動金利をどうするかなどの判断にも使えます。
ということで、金利について思いつくままに記載してみたいと思います。
(*´▽`*)
そもそも金利とは何?

ローンを組んだり、銀行などからお金の借りた際に、通常返す時にいくらか上乗せして返しますよね。
その増やして返した金額が元々借りていたお金(元金)に対してどのくらいの大きさか(割合)を示したものが金利です。
利率、利子率、利回りなども言い方を変えているだけで、金利と言えます。
金利が上がったり下がったりするのはなぜ?

一般的に、
『景気が良くなると金利が上がる』
『物価が上がる(インフレになる)と金利が上がる』とされています。
なぜでしょうか?
シンプルに言うと、
金融機関からお金が引き出され過ぎないように、金利を上げるからです。
『景気が良くなる』と物が沢山売れるので物を沢山作ったり、沢山の人たちが働ける施設を作るために、企業がお金を借りて設備投資をします。
個人では、収入が上がったり上がる見込みとなって、消費が活発になり住宅ローンや自動車ローンなどを組んで購入が多くなります。
そうなると金融機関からお金が多く貸し出されるようになるため、金融機関のお金が減りすぎないように金利を上げていくようになります。
逆に、金融機関から貸し出しが減れば、より借りてもらいやすいように金利が下がっていきます。
需要と供給のバランスで金利は上がったり下がったりするということです。
次に『物価が上がる(インフレ)』と金利が上がる仕組みを考えてみましょう。
継続的に物価が上がっていく状況では、早く購入しないと購入価格がどんどん高くなっていきます。そのため、低い金利なら借りてでも早く購入した方がお得になり、借り入れが多くなって金利が上がっていくという仕組みです。
政策金利とインフレ
政策金利とは、それぞれの国の中央銀行(日本では日銀)が一般の銀行に融資をする際の金利のこと。一般的には景気が良いと高く設定され、悪いと低く設定されます。
各国1~2か月に一度、政策金利の発表を行います。
今までよりも金利が上がると、その通貨で置いておくことで増える割合が大きくなるということでその通貨が買われます。なので、例えば日本の政策金利が同じ低いままで、オーストラリアが政策金利を上げたとすると、豪(オーストラリア)ドルで預金しておいた方が高い金利でお金が増えやすくなるため、豪ドルが買われ豪ドル高円安になるということです。
しかし、経済状況が良くないにも関わらず、政策金利を高く設定せざるを得ない国もあります。

引用:外為ドットコムの政策金利
上記のグラフで日本がー0.1%の政策金利を設定する中、トルコでは、24%の政策金利の時期がありました。トルコの経済状況が絶好調で、金利を上げてお金を借りにくくしようとしているわけではありません。むしろ絶不調です。トルコ政府は多額の債務が重なり紙幣を増刷、さらにテロなどもあって、トルコリラの価値(信頼性)がどんどん低くなり、インフレが加速していきました。国は他国との関係を維持するため一定の外貨が必要となるため、高い金利を付けて外貨を獲得しようとします。(破綻しそうな会社の社債は金利を高くしないと買ってもらえないのと同じですね)
FXや外貨預金で、高い金利を謳って募集しているのを見たことないでしょうか?

高い金利がついて増えると思われるかもしれませんが、高い為替手数料が取られた上にインフレによって為替における価値が減っていく可能性が高いため、外貨ベースで増えても円に戻した時には増えておらず、むしろ損をしているということも多いです。
目先の金利の高さに惑わされないように注意してください。
かならずしも金利が高いから良いというものではありません。
次回、住宅ローンで使われる固定金利と変動金利についてどちらを選べばいいのか私の見解も含めて取り扱ってみたいと思います。
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