お子様が重い障害を持たれている親御さんへ

妻が記載しています↓
このブログでも何回か難病を抱えている長男君のお話をしてきましたが、今回はどうしても知って貰いたい事があってこのブログに綴らせて頂こうと思いました。
長男君が現在通っている病院は、普通の病院では診れない様な様々な重い病気や障害を持たれているお子様達が通っている大きな病院なんです。
なので、病院内に入った瞬間から私にとっては世界が変わります。
受付に居ても、待合室に居ても、お会計で待っている時にも、様々なお子様の想いに溢れているからです。
周りを見渡さなくても、大きなベッドに寝ている状態のとても重い病のお子様や車椅子に乗っているお子様が殆どです。健常者の方がここの病院に来る事は医師や看護師や事務員さんなど医療関係の方々や、私の様に付き添いに来るご両親だと思います。
今回何を伝えたいのかと言うと、この病院は苦しくなるほど愛の想いで溢れているんです。
障害をお持ちのお子様を隣で見守ってらっしゃる親御さんもさることながら、寝たきりや重い障害を持たれ、話す事も意思表示も出来ないであろう状態のお子様達の想いがとても凄いんです!!
この前、こんな出来事がありました・・・
私がトイレに行き、待合室に戻ろうと廊下を歩いていると、ふとある男の子が目に入りました。その男の子は大きなベッドに寝ている状態で人工呼吸器を付けている様子でしたが一瞬目が合った様な気がしたんです。
すると、その時です!
男の子
『僕は不幸なんかじゃないのにな・・・幸せなのにな・・・』
私
そう、思っている感情が伝わってきました。一瞬の出来事だったので、咄嗟に
私
『そうだね。幸せだと思うよ』
と、条件反射で男の子に心の中で話しかけている私が居ました。すると・・・
男の子
『えっ!僕の声が聞こえるの?』
私
『うん、聞こえるよ。』
男の子
『僕の声が聞こえる人に初めて会ったよ!何か嬉しいな!!僕は笑ったり、泣いたり、感情を表現したりも出来ないし話せない。でも、何も出来ない僕を一日中、看てくれるお母さんとお父さんとおばあちゃんとおじいちゃんに囲まれてとても幸せなんだ!だって、こんなに愛情を独り占めできる子供なんてそうそう居ないでしょ?だから幸せでしょ!』
私
『うん、そう思うよ!幸せだと思うよ!』
男の子
『でもね・・・一つだけ悲しいことがあるんだ・・・。僕を見た人は皆「子供であんな管を付けて寝たきりなんて可哀想ね・・・」とか「あんな子供が居たら親御さんも大変よね・・・」そう思われてるから・・・』
私は何て言葉を返したらよいのか・・・一瞬、戸惑いました。
私
『そっか・・・そうだよね。相手がどんな気持ちで見ているのか分かるんだもんね。それは悲しいね』
男の子
『うん・・・でもね、他の人にどう思われても構わないの。でも、お母さんとお父さんとおばあちゃんとおじいちゃんだけには分かって貰いたい!僕は幸せだよ!って』
私
『うん。そうだよね。でも、きっとあなたを大切に育ててくれている家族にはその想いは伝わっていると思うよ!』
そう伝えると・・・
男の子
『そうだと嬉しいんだけど・・・本当ならこの気持ちをちゃんと伝えたいんだけどね』
と、私に想いを伝えると、丁度その男の子が診察室に呼ばれてしまい診察室の中へ入って行きました。その後、すぐに私達も診察室に呼ばれてしまい、その男の子とは会えずに帰宅しました。
あの日から、ず~っとあの男の子が伝えたがっていた想いが心のどこかにあって、思い切ってこちらのブログに書かせて頂きました。
このブログをそのご両親が見てくれているなんて思っていませんが、もし、同じような状況のお子様をお持ちのご両親様が見て下さっていたら嬉しいなと思ったからです。
その後も、病院に行くたびに、同じような想いを伝えてくるお子様がいらっしゃるんです。
健常者の方から見たら、人工呼吸器に繋がれている姿は確かに辛そうに映るかもしれません。ですが、スピリチュアルな視点から見ると、あくまでも魂が宿っているスーツを大事に守る為の医療行為なんですよね。
だから、魂自体は痛かったり苦しかったりはしていないんです。
それよりも男の子の魂が私に伝えて来てくれた様に、
悲しかったり辛かったり苦しい思いをするのは、
一方的に向ける偏見の眼差しと健常者側が勝手に抱く哀れみです。
あの病院に行くたびに、お子様の想いをご両親に伝えたい気持ちと、それはお節介だという気持ちが混在して何とも言い表せない気持ちになり胸が苦しくなるんです。
なので、もし、このブログを読んでくれている方の近くに、重い障害をお持ちのお子様がいらっしゃる親御様が居たら、このページを紹介して頂けたらと思い書かせて頂きました。
健常者の方も、障害者の方も、見た目では幸せかどうか分かりません。
この病院に行く度に、見た目の幸せではなくて、目では見る事が出来ない『魂が幸せだと感じる生き方』を私はしたいと強く思わされます。
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