FXでの資金計画

どの通貨ペアを選ぶの?

まず、どの通貨ペアを選んだらよいのか?ということについて、記載してみたいと思います。

慣れるまでは一つの通貨ペアで取引を行うことをお勧めします。(その方が、いくらまで下がっても大丈夫かというのを計算しやすいので!)
一つの通貨ペアに絞ろうとした場合、多くの方は見慣れている(馴染みがある)&スプレッド(為替手数料)が狭い米ドル円を、選ぶ方が多いと思いますが、私は豪ドル円をお勧めします。

理由は大きく2つです。
①証拠金としての金額が少ない
②財政出動による量的緩和により価格が落ちにくい

それぞれ解説していきます。

①証拠金としての金額が少ない

証拠金(証拠金)とは、ポジションを持つときに預け入れる担保金です。実際の通貨量の約25分の1のお金を証拠金(しょうこきん)として預け入れします。
1米ドル=100円なら、1万米ドルで100万円必要となりますが、必要証拠金は25分の1なので、約4万円の証拠金を預け入れることで、購入可能です。そして、その残りが余裕資金となります。必要証拠金が多く必要である場合、余裕資金が少なくなることを意味するので、取引できる量が少なくなってしまいます。


ヤフーが行っているYJFXの各通貨の1万通貨あたりの証拠金サイトリンク
※ちなみに、1万通貨というのは、それぞれの通貨で1万ということなので、米ドルなら1万米ドル、豪ドルなら1万豪ドル、ポンドなら1万ポンド購入するのに必要な証拠金はいくらか?というものです。

2021/2/20現在、一万通貨を購入するのに必要証拠金は、YJFXの場合、
米ドル円:43000円
豪ドル円:34000円
ポンド円:60000円
ユーロ円:52000円

という形となり、豪ドルのポジションを持つのが一番安くなるため、同じ量を購入しても余裕資金が多く残ります。

②財政出動による量的緩和により価格が落ちにくい

まず米ドル円と豪ドル円の2005年からの月足チャート(一本の棒グラフが一か月間でどのくらい変動しているかを表しています)を見てみてください。

<<米ドル>>
赤い平行線を引いているのですが、下の線は約100円、上の線は約115円です。

<<豪ドル>>
赤い平行線は、下が約72円、上が約90円で引いています。

この赤いラインの中に納まっているケースが米ドルでも豪ドルで多く、適正レートと言えるでしょう。

私の感覚では、米ドル円は、超円高『~90円』、円高『90円~100円』、適正レート『100円~115円』、円安『115~120円』、超円安『120円~」
豪ドル円は、超円高『~60円』、円高『60円~72円』、適正レート『72円~90円』、円安『90円~100円』、超円安『100円~』という感じです。

そんな中で注目してもらいたいのが、リーマンショックの時期(2008年8月~10月)です。
豪ドルは3か月で、102円から55円まで下落しました。47円もの下落です。いや~恐ろしいですね。コロナショックの下落が可愛く見えますね(笑)。
その後2009年4月には70円台を超えて、適正レートまで回復しました。リーマンショックの教訓を元に、コロナショックでは政府の量的緩和対策などが早かったというのも、回復を早めた要因だと思います。

一方で、米ドルを見てみてください。2012年の終わり頃までずるずると落ちています。量的緩和を行い米ドル紙幣をどんどん増刷した上で、政策金利を下げ、長期間のドル安となりました。

これを考えると、今もアメリカは無制限の量的緩和を打ち出し、今年は金利を引き上げない事も言及しているため、なかなか上昇トレンドになりにくいと思います。

一方で、豪ドルは、株式に連動性を持ち、日銀のETF購入による株の買い支えがあるため、安心して投資家は株式にお金を投入していて、日経平均はどんどん上がっています。

コロナバブル崩壊が近いと記載している記事やYouTubeをよく見かけますが、大幅な下落は日銀がETFの大胆な売却を表明しない限り起きにくいと思います。2021年2月現在でも、日銀はETFの売却議論は時期尚早だと表明しているため、適正レートを超えて円高水準まで落ちてくることはしばらくないのではと私は考えています。

資金計画

豪ドルで安全に資金を投入していくためにどうしたら良いかというのを記載します。

適正レートを超えての円高が起こりにくいということを考えると起こりうる可能性が高いレベルの円高はどこなのかをまず決めます。

月足チャートで長い期間を見たときに、72円あたりで反発しているケースが多いため、仮に72円まで下落しても少しずつ買い増ししていけるように検討して見ましょう。(ちなみに、価格が下落していった際に、買い増ししていくことを投資用語としてナンピンと言います)

2021/2/19の終値が、豪ドルは約83円です。

72円まで購入するので、83円から72円までの中間のポイントを計算します。

(83円+72円)÷2=77.5円

仮にFX口座に100万円を入金したと仮定すると、

証拠金シミュレーション(SBIFXトレード)で計算してみましょう。

『金額』のところにFX口座に入金している金額100万円を入力。
『通貨ペア』をAUD/JPYを選択。
『価格』に購入平均単価レートとして77.5円を入力。
『数量』というところを数字を変更して、ロスカットラインが60円を下回るあたりを探してみましょう。

今回は、数量がトータル5万通貨を入れて、平均購入レートが77.5となるように均等に入れていけば、60円までは耐えられるということが分かります。

83円ー72円=11円なので、もし0.1円毎に指値注文するのであれば、11円÷0.1円=110か所に指値を入れるので、
5万通貨÷110か所≒454。毎回454通貨を注文するのは面倒なので、

500通貨を0.1円刻みで入れていけばいいと思います。

500通貨などで購入することができるFX業者は限られるのでご注意ください。
↑の画像はSBIFXトレードスマホアプリ画像です。

82.9円のところを、82.8円・82.7円・82.6円・・・とそれぞれ、0.1円刻みで注文を出しておけばいいだけですね。

500通貨で購入して、0.1円(10pips※)上がったら50円の利益となります。
いくらの利益が出たら利益確定すると決めておくといいと思います。
そうすれば、IFDで注文しておけば、勝手に利益確定され、少しずつ資金が増えていきます。
利益確定されたポジションは、またIFD注文を出しなおしておきましょう!

ちなみに、価格変動の単位としてpips(ピプス)という単位が良く使われます。
1万通貨で100pips上がると1万円の利益が出ます。
豪ドル円なら1万豪ドルで100pips=1円の上昇で1万円の利益ということです。
今後、FXに慣れていくと、一つの通貨だけでなく複数の通貨を扱う方が効率が良いと思うようになっていくと思います。その時に、必ずしも対円(クロス円)の通貨ペアでないため、何円上がった下がったという言い方が出来ないため、pips(ピプス)という単位を使います。

対円の通貨ペアを『クロス円』と呼びます。
こうゆうもの➡豪ドル円(AUD/JPY)やポンド円(GBP/JPY)、ユーロ円(EUR/JPY)

対米ドルの通貨ペアを『ドルストレート』という呼び方をします。
こうゆうもの➡ユーロ米ドル(EUR/USD),豪ドル米ドル(AUD/USD),ポンド米ドル(GBP/USD)

コメント

タイトルとURLをコピーしました