相場状況

相場(そうば)とは、商品が取引される、その時々の値段のこと。
相場状況としては、基本的に下記3つ状態となります。
・BOX相場
・上昇トレンド
・下降トレンド
のいずれかの状態になります。
①BOX相場は、レンジ相場とも呼ばれ、
値動きがあまりなく一定範囲で行ったり来たりして動きの方向性のない状態のことを言います。
下の画像は、ユーロ円の30分足。128.25円~128.8円くらいを行ったり来たりしています。

②上昇トレンドは、上に上がっていく相場で、移動平均線の上に位置している状況を指します。
下の画像は豪ドルの30分足で、83.0円~84.8円まで真ん中の移動平均線でバウンドしながら、上昇を続けています。

③下降トレンドは、上昇トレンドの反対で、下に下がっていく相場で、移動平均線の下に位置している状況を指します。但し、移動平均線は時間足を変えることで見え方が変わることがあります。例えば、日足で見た時には移動平均線より上に位置していても、一時間足で見た時には移動平均線より下に位置しているということがあります。なので、そういう場合は、短期的には下落トレンドだが、長期的な目線ではまだ上昇トレンドということが良く起こります。

分析方法
株価や為替レート、その他取引レートを分析する方法は大きく分けて2つです。
『ファンダメンタル分析』と『テクニカル分析』というもの。
株式におけるファンダメンタル分析とは、
財務諸表、健全性、経営、残業時間統計、競争優位性、競合相手、市場、世の中の今後の需要などを分析し、今後その企業が伸びていくのか衰退していくのかを(もしくは現状維持なのか)判断していくための情報を集めて検討していくことを指します。
先物(CFD)や為替(FX)におけるファンダメンタル分析とは、
中央銀行や政府が発表する政策(経済支援・政策金利など)、経済指標(日経平均・ニューヨークダウ・連動性のあるものの値動き・失業率・平均賃金など)、製品需要、企業経営の全般的な状況に着目してどんな先物が買われたり売られたりするのか、もしくはどこの通貨がより買われるのか、より売られるのかを検討していくことを指します。
テクニカル分析とは、
チャートの動きから今後の価格変化を推測していくもので、上昇・下落の方向転換が過去に発生した価格帯やチャートパターンから憶測される値動き、移動平均線やボリンジャーバンドなど状況を把握するために使われる指標からの値動き予測などをしていく手法。
『ファンダメンタル』も『テクニカル』もどちらも重要ですが、トレードスタイルによってどちらを重視していくのかは変化します。
トレードスタイル
トレードスタイルとして、短期・中期・長期というものがあり、名称がそれぞれ存在します。
短期のトレードスタイルを『スキャルピング』と言います。数秒から数分の間に、利益確定もしくは損切をしていく手法です。スキャルピングは小さな値動きで利益を狙っていくためハイレバレッジでトレードを行うことが多く、必ず損切設定をしておく必要があります。相場状況の分析としては、ほぼテクニカル分析のみでトレードを行っていきます。(ファンダメンタル分析が必要な影響の大きい経済指標の発表時間は、大きな値動きとなる可能性がありリスクが大きいため、その時間帯は避ける傾向にあります)
中期のトレードスタイルを『デイトレード』と言います。1日~数日(場合によっては数週間)の間で利益確定もしくは損切をしていく手法です。スキャルピングほどはレバレッジを高く設定しないことが多いものの、ある程度の損失となった場合は、取り返しがつかなくなる前に損切設定を決めておく必要があります。
長期のトレードスタイルを『スイング』と言います。1ヵ月~数ヵ月の間で利益確定をしていきます。外貨預金のような低レバレッジでポジションを持ち、長い期間を掛けて利益を出していく手法です。損切をしなくても大丈夫なくらいの注文しかしないということが多いと思います。長期的な目線で低レバレッジで資金を投入していく投資家の場合はファンダメンタルの要素を取り入れて取引をしています。
市場時間

世界中で取引される為替市場は時間帯による特徴があります。
日本が午後11時の時、ロンドンは午後2時、ニューヨークでは朝の9時です。この3つの主要都市の人たちがまだ起きている時間帯は、取引量が多く為替が活発に動きます。そのため、日本時間で午後10時頃から午前2時くらいまでが比較的活発に動く時間帯です。
そして、時間帯によってこんな名称がついています↓
ニューヨーク市場:日本時間21:00~06:00
ロンドン市場:15:00~21:00
東京市場:08:00~15:00
そして空白の6:00~8:00は、取引量が少なく値動きがあまりないことが多いです。但し、多くのFX会社は午前7時から取引開始となるため、全体としては取引量が少ないのに開始と同時に、売買が一時的に集中することで突然チャートが上昇したり下落したりします。そのため、FX会社はリスクを回避するためにスプレッド(手数料)を広げることが多いので注意してトレードしてください。
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