VIX指数(恐怖指数)を知ろう!

ハイセルです。
とっても久しぶりの金融経済・投資カテゴリー記事です。
VIX指数(恐怖指数)と呼ばれる指標があるのをご存じでしょうか?
投資家で知らない人はまずいないメジャーな指標なので、株価や為替の取引する人は状況を把握する上で、知っておくと良いと思います。
VIX指数とは、S&P500(アメリカ版の日経平均やTOPIXのようなもの)を対象とするオプション取引(決めた価格で売買できる権利取引)の満期30日のインプライド・ボラティリティ(過去の値動きに対して現在どのくらい値動きがあるのかを示したもの)を元に算出し、1993年より公表しているボラティリティ指数のことです。
(何を言っているか分からないですかね?(笑))
(^▽^;)
現在から将来の(株価や為替など)価格変動がどうなるのかを示すのが、インプライド(暗示)で、ボラティリティは価格変動の度合いを示しています。オプション価格というのは、現在と将来のボラティリティを鑑みて取引する価格を算出しています。
現在から将来の変動が大きくなりそうだと投資家(ヘッジファンドや機関投資家、大口投資家など)が考えているなら、VIXは高くなり変動が小さくなると考えているなら低くなります。
基本的には、株式市場が暴落するときに高くなります。
VIXが高まれば高まるほど、投資家が価格の下落が大きくなると予想していることを意味します。
景気が安定的な状態ではなく、不安が高まっているということです。
使い方・確認すべき時
為替や株価が下がり始めると、世界的な不安要素から売買が起こっているのか、単なる調整局面での売買がされているのかを判断する材料の一つとして、VIX指数を確認します。

歴史的なVIX指数
平常時のVIXは、だいたい10~20程度です。
20を超えるときは、何かしらの景気悪化懸念(政治家の言動など)があることが多いのですが、上のグラフでも分かるように20程度に上がることはよくあることです。
但し、30までいくと、連日ニュースで取り上げられるような何かが起こった時と言えるでしょう。
過去の大きな出来事の際のVIX指数
・2008年9月 リーマン破綻 48.4
・2008年10月 リーマンショック 89.53
・2015年8月 中国減速懸念 53.29
・2018年2月 米国景気悪化懸念 50.3
・2020年3月 コロナショック 85.47
※数値は場中の最高値
歴史的に見ても50を超えることは稀であり、80を超える状況が極めて珍しいことが分かります。
VIXは市場が混乱すると上昇することから、恐怖指数と呼ばれています。
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