人からYESをもらう心理学②

クーリッジ効果

ハイセルです。

前回、人からYESをもらう心理学で肯定的ダブルバインドについてご紹介しました。今回は、その第二弾で、クーリッジ効果についてご紹介します。

クーリッジ効果:生物学的には新しいメスの存在がオスの性衝動を活気づけることを指します。そのことから、新しいものによって刺激を受け、より興味を持つという心理のことを言います。

由来:アメリカの第30代大統領カルビン・クーリッジの逸話が由来となっています。ある晴れた日に、大統領と夫人が政府の直営農場を訪れ、別々に鶏小屋の前を案内しました。

最初に訪れた夫人は、飼育係に
「この雄鶏は、一日に何回ぐらい雌鶏に求愛するんですか?」と質問します。
飼育係は「一日に何十回もですよ」と答えました。
すると夫人は喜んで
「その話を主人にもしてあげてください」と言い残して出ていきました。

その後鶏小屋を訪れた大統領は、飼育係からその話を聞かされ
「では、その雄鶏は同じ相手に求愛するんですか?」と質問します。
飼育係は、「いいえ、毎回違う雌鶏です」と答えた。
すると大統領は、にっこり笑って
「じゃあ、その話を女房に伝えてもらえないか?」と言ったという話です。

人は常に新しいものを求め、新しいものから刺激を受けたいという気持ちがあるというたとえ話です。

アパレルの店員さんの例

仕事に例えれば、アパレルの店員さんの場合、お客様が仮にスカートを試着をして、買おうかどうしようか悩んでいて決められなくなって先に進まない雰囲気だったとすると、
店員「そういえば、先ほど〇〇(上着)もお好きだと(探していらっしゃると)仰っておりましたが、新作で人気のものが入ってきたので、見てみませんか?」と話題を変えてあげる。
すると、お客様「これ(上着)可愛いですねぇ~、(悩んでいた)このスカートとも合う気がする」と二つとも購入していただける可能性があります。

(好みや欲しいと思っているものを見ているものだけではなく事前に聞いておくことも重要です)

ここで注意しないといけないのは、①『悩んでいる時に検討をして考えている』のか、②『思考が停止して決められなくなっている』のかを見極めることです。

①検討をして考えている場合は、絶対に話しかけてはいけません。考えが妨げられ決められなくなってしまいます。5分でも10分でも黙って静かに温かい雰囲気で見守ってあげましょう。

②思考が停止して決められなくなってしまっている場合は、このクーリッジ効果を試してみてください。

その①と②を判断する基準は、相手の目線です。どこか一点を見つめている場合は、①の可能性が高く。②の場合は、目線を自分に合わせてきます。

プライベートで温泉に行きたい

プライベートで使うとすると、例えば彼氏とどこかに遊びに行こうと検討していて、たまたま見つけた温泉に行きたいとしましょう。
彼女「この温泉素敵だねぇ~ここ行きたいなぁ~」
彼氏「そうだねぇ、良さそうなところだよねぇ~、・・・でも遠いなぁ~」


(この温泉施設について色々と調べたことを話し合う)

彼女「ここの温泉の〇〇っていう食べ物が美味しいって書いてあるよ」
彼氏「ん~~そうねぇ~」


(あっ、興味失ってきてる、もう考えるの止めてるな~・・・じゃぁ彼氏が好きそうな場所を近くで探してみよう)


彼女「あっ、ここの近くに○○もあるんだって、この前こういうところ行きたいって言ってなかった?」
彼氏「うん、言ってた。確かに、ここは行ってみたいなぁ」
彼女「じゃあ、そこに行ってからこの温泉に行くのどう?近いよ」
彼氏「そうね、行ってみようか」

こんな感じで使ってみるとYESが引き出されるかもしれませんね。
(*´ω`*)

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