イエスバット法

イエスバット法とは、相手の意見に対し、
『〇〇なんですね。そうですよね。しかし、▲▲の方がいいですよ』
といったん肯定してからbut(逆説)を挟んで、こちらの意見を伝えるクッション話法と呼ばれるテクニックです。
クッション話法はなぜ必要なのか?
クッション話法が人とコミュニケーションを取るうえで重要な理由は、
人は自分の意見と同じ人に好感を抱き、
自分の意見を否定する人を嫌うという性質があるからです。
例題1.
相手「・・・う~ん、勧めてもらった商品だと、さっきのより高いですね」
あなた「でも、こちらの商品は、〇〇の性能が高いんです」
相手の言葉に対して、
いきなり「でも」とか「しかし」などで返すのはご法度です。
相手は、自分の意見を否定されている感じがして気分を害してしまいます。
相手の意見を柔らかく受け止めるためには、まず
「そうですね、なるほど、分かります」と肯定的な言葉を選ぶことが大切になります。
相手:「・・・う~ん、勧めてもらった商品だと、さっきのより高いですね」
あなた:「確かに、ちょっと高く感じるかもしれませんね。ですが、こちらの商品は、〇〇の性能が高いんです」
さっきよりは、クッション話法が入ったことで、言い回しとしては少し良くなりました。
さらに、良い言い方として、イエスアンド法というのがあります。
イエスアンド法
イエスアンド法とは、イエスバット法の逆説の接続詞を、否定語には聞こえない言葉で繋ぐ話法のこと。
イエスバット法よりもソフトな印象を与えることが出来ます。
相手:「・・・う~ん、勧めてもらった商品だと、さっきのより高いですね」
あなた:「確かに、ちょっと高く感じられるかもしれませんね。実は、こちらの商品は、〇〇の性能が高いんです」
言葉を入れ替えるだけで、印象が大きく変わってきて、本来伝えたい部分に注目してもらえる効果があります。
イエスバット法の「しかし」「ですが」の部分を、
『実は』『そして』『では』『それなら』『一方で』などの否定語に聞こえない言葉で繋ぎます。
そうすることで、相手は配慮を感じ、冷静にあなたの話を聞くことが出来ます。
イエスイフ法とイエスハウ法
憶測しているニーズを確かめる方法として、イエスイフ法を使ってみるといいかもしれません。
相手:「・・・う~ん、勧めてもらった商品だと、さっきのより高いですね」
あなた:「確かに、ちょっと高く感じられるかもしれませんね。もしも、こちらの商品が、さきほどのより〇〇の性能が高いとしたら検討してみようと思いますか?」
ニーズがいまいち掴めない場合は、イエスハウ法を使ってみましょう!
相手:「・・・う~ん、勧めてもらった商品だと、さっきのより高いですね」
あなた:「確かに、ちょっと高く感じられるかもしれませんね。では、どういう製品だったらより魅力的に感じられますか?」
このように、聞き方を使い分けることで、お勧めするものを気に入って頂ける可能性が広がります。ぜひ意識して使ってみてください^^
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