とりあえず貯金(預金)
銀行に預けておいても金利がほとんど付かないのは知っているけど、
運用とかよく分からないし、減ることはないからとりあえず貯金しておこう!
という人が多いと思います。
預貯金は安全なものと思っている人が多いと思いますが、本当にそうでしょうか?
私自身は、預貯金で置いておくことは長期的には非常にリスクの高い手段だと思っています。
その理由を説明します。
世界におけるインフレ
インフレという言葉をご存知でしょうか?インフレーションの略で、物の値段が上がり、お金の価値が下がること。
下記グラフは、2000年以降の世界全体の物価上昇率を示したものです。多くは毎年3~5%程度のところにあります。

もし、平均3%のインフレが起こったら、24年でお金の価値は半分になります。
もし4%なら、18年でお金の価値が半分になります。
もし5%なら、14.4年でお金の価値が半分です。
(72の法則というもので72÷○%=お金の価値が半分となる年数が計算できます)
日本はインフレを起こさずにいれる?
日本は、アベノミクス以降2%のインフレを目指しています。
2%では、36年でお金の価値が半分となります。
今から38年前の1983年ディズニーランドがオープンし、当時の入園料(&アトラクション券セット)が3900円でした。現在の入園料は、8200円です。その価格は2.1倍。開園当時と提供されているサービス・アトラクションが同じわけではないので、一概に言えませんが、ディズニーに入園するということに限るとお金の価値が半分以下になっているということです。これがインフレです。
世界が、日本よりも高いインフレを起こしていて、日本だけがインフレを起こさないと、円高が加速して輸出産業が続きません。
さらに、コロナの経済対策として、多くの紙幣を発行し、世の中に供給しています。
日本銀行が世の中に直接的に供給するお金であるマネタリーベースを見てみると(下の赤いライン)ずっと増え続けており、コロナ対策で急激に増えています。お金を沢山発行すると当然、お金の価値は下がっていきますから、徐々にインフレが起こってくることが予想されます。

銀行の金利は?
メガバンクである三菱UFJ銀行の普通預金金利は、年0.001%です。
72の法則を当てはめると、この口座に預けた預金が倍の金額に増えるまでの年数が分かります。
72÷0.001%=7万2000年です。今から7万2000年前はホモサピエンスの時代でしょうか・・・(笑)
インフレ率以上の利回りの運用をしないと長期で見ると、どんどん資産が減っていきます。
もし、2%のインフレが起きて物の値段が仮に変わらないとしたら、お金を減らしていく必要があるということになるので、1000万円預けて36年で500万円になります。
毎年約14万円近いお金が差し引かれていることになります。
もし、3%のインフレなら毎年約21万円ものお金が減ることになります。
1000万円預けて、毎月1~2万円の口座手数料が発生するようなところにお金を預けておこうと思いますか?そんなところに預けておくのはリスクが高いと思いませんか?
日本人は諸外国に比べ、預貯金でおいている割合が多いです。日本は現金&預金割合が50%を越えているのに対し、アメリカは15%を下回っています。
だからこそ、国も危機感を持ち、資産運用を国民に推奨しています。なので、NISA(積立NISA)やイデコなどの税制優遇をはじめているものの、まだまだ諸外国に比べ少ないというのが現状です。
金融庁のHPで一生懸命投資について説明しています⇒(金融庁HP:投資の基本)
自分に見合った投資スタイルというのは必ずあるはずです。中長期を目指した運用先が、預貯金である人はほぼいないはずなので、色々と勉強して探していきましょう^^
ここのブログでも、すこしずつ紹介していきたいなと思っています。
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